Entries from 2021-01-01 to 1 year
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 功労者たちのその後 1/9 (コンプトン) 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 ラバイがテラーに対して取った態度はテラーにとって決定的な意味を持っていた。ポーランド生ま…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 ソビエトとの確執 8/8 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 公聴会を終え、オッペンハイマーは公私共に深い傷を負って政府の原子力政策委員という公の立場から去らない…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 ソビエトとの確執 7/8 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 シラードによる調整を経ずに公聴会の証言台に立ったテラーは水爆開発のためにオッペンハイマーを排除しなけ…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 ソビエトとの確執 6/8 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 同郷の朋友シラードとの考え方の齟齬を認識することもないままシラードを探し求めていたテラーはその代わり…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 ソビエトとの確執 5/8 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 オッペンハイマー解任の件に関する公聴会では概ね水素爆弾開発によって利益を得る産業界の代表が彼を攻撃し…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 ソビエトとの確執 4/8 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 マッカシー上院議員の発言に続くオッペンハイマーの解任はアメリカ国民の彼に対する評価を決定的にしたが、…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 ソビエトとの確執 3/8 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 アメリカ政府はマンハッタン計画が進行中もオッペンハイマーの言動を秘密裏に監視していたが、1953年にオッ…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 ソビエトとの確執 2/8 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 核兵器を手中に納めたソビエト連邦の脅威は西ヨーロッパでは共産主義者だということを暴露したジョリオ=キュ…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 ソビエトとの確執 1/8 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 1949年にソビエト連邦が核実験に成功してアメリカの核兵器開発の独占体制が崩れるとともに科学者の中からス…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 功労者たちのその後 7/7 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 マンハッタン計画の完遂後、功績があった科学者らしく学問を追求しながらも多様な道を歩むことになる。こ…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 功労者たちのその後 6/7 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 マンハッタン計画で具体的な役割を与えられなかったニールス・ボーアが功労者の一員に加えることが不適切ならば日本の湯…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 功労者たちのその後 5/7 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【要約】 ここで取り上げられたマンハッタン計画の功労者はニールス・ボーアです。ボーアはマンハッタン計画では特別な…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 功労者たちのその後 4/7 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【要約】 マンハッタン計画に招聘される以前には長らく宇宙に憧れて天文物理を追求する学究だったオッペンハイマーとト…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 功労者たちのその後 3/7 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 原子爆弾投下前と同じ顔ぶれの四人でロスアラモスで開かれた科学者小委員会ではこれ以上の核兵器開発を推…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 マンハッタン計画の功労者たち 2/7 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【ここで取り上げられるマンハッタン計画の功労者たち】 ⑤ ローレンス ⑥ フェルミ 【本文】 ローレンスはカリ…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 マンハッタン計画の功労者たち 1/7 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【ここで取り上げられるマンハッタン計画の功労者たち ① オッペンハイマー ② コンプトン ③シラード 【本文】 …
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 エプシロン作戦 5/5 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 それから数日後、ハーンは担当のイギリス人将校に依頼して原子力開発の過程を写真入りで解説した英語雑誌「ライフ…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 エプシロン作戦 4/5 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 その夜、居間や各寝室で科学者同士の語り合いが続いた。そして夜中の一時半には全員がそれぞれの寝室に入ったが、…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 エプシロン作戦 3/5 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 ラジオを聴き終わった十人の科学者の間では以下のような会話が交わされた。 コーシング: アメリカには恐るべき規模…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 エプシロン作戦 2/5 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 「壁に盗聴器がしかけてあるかもしれない。」と到着後まもなくディープナーが冗談めかして言い、ハイゼンベルクが…
【『プロメテウス達よ』第6章 冷戦 〜 エプシロン作戦 1/5 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 ドイツの降伏後、アメリカ軍のアルソスや英仏の兵士らに拘束された世界的に名だたる10 人のドイツ人科学者らは…
【『プロメテウス達よ』第5章 マンハッタン計画 (下) 〜 終わりの始まり 2/2 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 一九四四年六月十五日に激戦の末に日本からアメリカの手に落ちたサイパン島の南西約六キロの海上…
【『プロメテウス達よ』第5章 マンハッタン計画 (下) 〜 終わりの始まり 1/2 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 病弱をひた隠しにして一九四四年秋の大統領選挙でアメリカ史上初の四選を果たしたルーズベルト大…
【『プロメテウス達よ』第5章 マンハッタン計画 (下) 〜シカゴの預言者たち 】 作品の目次 【本文】 シカゴ大学では自分たちの研究目的とアラモゴルドでの実験結果を知り、かつフランクやシラードなどの年長の科学者たちが起草したフランク・レポートが無視…
【『プロメテウス達よ』第5章 マンハッタン計画 (下) 〜 核実験 1945年7月16日 2/2 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 爆発地点から十マイル(約十五キロ)離れた地点にいた科学者は「真夜中に突然真昼が訪れ…
【『プロメテウス達よ』第5章 マンハッタン計画 (下) 〜 核実験 1945年7月16日 1/2 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 順延された世界初の核実験に臨んだのはアメリカでの原子力開発の立役者だけではなか…
【『プロメテウス達よ』第5章 マンハッタン計画 (下) 〜 核実験 1945年7月15 日 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 マンハッタン計画に携わったアメリカ人科学者、亡命科学者、イギリスやアメリカのシカゴ…
【『プロメテウス達よ』第5章 マンハッタン計画 (下) 〜 ドイツ人科学者達とリーゼ・マイトナー 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 ドイツの降伏とともに、連合国のジャーナリストたちがドイツになだれ込み、そ…
【『プロメテウス達よ』第5章 マンハッタン計画 (下) 〜 ロスアラモスでの秘密会談 3/3 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 オッペンハイマーがワシントンDCで会議の結論を待つ軍事省長官に送った報告書はオ…
【『プロメテウス達よ』第5章 マンハッタン計画 (下) 〜 ロスアラモスでの秘密会談 2/3 】 作品の目次 このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 ぎ当初に意見が激しくぶつかったのは基礎研究の責任者のコンプトンとサイクロトロ…