Entries from 2021-10-01 to 1 month

【『プロメテウス達よ ー ××××】タイトルの由来

作品目次 【『プロメテウス達よ』前書き】 オットー・ハーンを作品の"トリ "に選んだ理由 (エピローグの前書き…ウェブ限定) わたしが原子力開発関連の本を執筆していてその書名は暫定的に「プロメテウス達よ」に決めていると言った時に「そのタイトルは⋯。」…

【『プロメテウス達よ』前書き】

科学上の仕事は砂上の家のような征服者の栄華の夢とは比較ができない。 寺田寅彦(一八七八年 ~ 一九三五年)「相対性原理側面観」より 前言 紙も筆もない、文字もなく言語さえも今とは比べ物にならないほど稚拙だったと思われる太古の昔に、世界各地に存在…

【『プロメテウス達よ』エピローグに代えて】

「天然ウラニウム崩壊の発見から人工核分裂まで(オットー・ハーンのノーベル賞受賞講演)」7/7 この正真正銘の原子番号九十三番の超ウラニウム元素はベータ線を発するので、それは超ウラニウム元素よりもさらに原子番号の高い原子番号九十四番の元素に変化し…

【『プロメテウス達よ』エピローグに代えて】

「天然ウラニウム崩壊の発見から人工核分裂まで(オットー・ハーンのノーベル賞受賞講演)」6/7 物理と化学の両分野において研究は非常に早い速度で進展しました。ウラニウムからバリウムが生じたことを報告する論文を発表してからたった一年後にはL. A. タ…

【『プロメテウス達よ』エピローグに代えて】

「天然ウラニウム崩壊の発見から人工核分裂まで(オットー・ハーンのノーベル賞受賞講演)」5/ 7 当初観察された放射能と放射性ランタニウムの生成による量の増大は両方のサンプルで観測誤差を考慮した場合同じでしたが、多種のバリウム塩の結晶化によって担体…

【『プロメテウス達よ』エピローグに代えて】

「天然ウラニウム崩壊の発見から人工核分裂まで(オットー・ハーンのノーベル賞受賞講演)」4/ 7 この物質の分離は硫化バリウムを分離する方法ではなく、バリウム沈殿物を分離する方法で行われましたが、その方法によると表面に他の物質が吸着されます。しかし…

【『プロメテウス達よ』エピローグに代えて

「天然ウラニウム崩壊の発見から人工核分裂まで(オットー・ハーンのノーベル賞受賞講演)」3/7 リーゼ・マイトナーと私は、この十三分の寿命しかない元素がプロタクティウムの同位体であるのかどうかをつきとめるためフェルミの実験を繰り返すことにしました…

【『プロメテウス達よ』エピローグに代えて

「天然ウラニウム崩壊の発見から人工核分裂まで(オットー・ハーンのノーベル賞受賞講演)」2/7 一九三二年には陽電子、重水素、そして最も重要なこととして中性子が発見されました。中性子は三つの国でなされた探査の結果として発見されました。最初にその存…

【『プロメテウス達よ』エピローグに代えて

「天然ウラニウム崩壊の発見から人工核分裂まで」1/7オットー・ハーン一九四六年十二月十三日ノーベル賞受賞記念講演 (注:この講演の版権はノーベル財団にあり、原文を翻訳するに当たり同財団からの許可はいただいておらず、また英文からの翻訳の正確性を…

プロメテウス達よ 〜 エピローグに代えて

エピローグの前書き (ウェブ限定) 作品の目次 本作品の目次を既にご覧になった方ならご存じでしょうが、当初筆者であるわたしは本ウェブ版の「プロメテウス達よ」は第六章の「冷戦」で完結させるつもりでした。その理由は、わたしが知る限り、この段階(原子…

プロメテウス達よ 〜 ここからどこへ?

作品目次 編集が済み次第、アマゾンから電子出版します。出来れば今年中に本ブログで発表した本作品ともう一つの作品の発表を完了したいと思います。わたしがこの二作品の全文を公開した意図の根底にはある強いこだわりがあります。それは英米を中心として始…