Entries from 2021-08-01 to 1 month
【『プロメテウス達よ』第3章 プロメテウスの目覚め〜最前線からの使者 2/6 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 コンプトンは全米各地で原子力開発に携わっている科学者が提出した論文を読み、必要ならば訪問して…
【『プロメテウス達よ』第3章 プロメテウスの目覚め〜最前線からの使者 1/6 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【あらすじ】 卓越した物理学者ではあるが自身では原子物理学を研究しているわけではないシカゴ大学のアーサー・…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜再び錬金術 5/5 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 化学者のシーボーグはやはり、中世以来の錬金術の夢にとりつかれ、シーボーグにワールとケネディーを加えた三人は…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜再び錬金術 4/5 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 一九三九年の始めにオットー・ハーンがドイツの学会誌にウラニウムへの中性子照射の結果をまとめた画期的な論文と…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜再び錬金術 3/5 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 アメリカ東海岸でシラードらが核分裂の連鎖反応がドイツの科学者によってもたらされることを憂慮し、アメリカ西海…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜再び錬金術 2/5 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 大学教授としても家庭人としても身を固めていたアーネスト・ローレンスとはうらはらに、ローレンスよりも三歳年下…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜再び錬金術 1/5 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 ヨーロッパから大西洋と広大なアメリカ大陸によって隔たれたカリフォルニア州バークレーで、アーネスト・ローレン…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜時は移る 8/8 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 一九四○年五月十日にナチス・ドイツがベルギーを占領し、ベルギー領コンゴにあるウラニウム鉱山のナチス・ドイツに…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜時は移る 7/8 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 パリで重水による中性子照射の制御を試みたジョリオ=キューリーのチームが、ナチス・ドイツのフランスへの侵攻とそ…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜時は移る 6/8 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 一九四○年五月十六日、ナチス・ドイツの軍隊はベルギーとの国境に近いセダンでフランス領内に侵入し、そのまま破竹…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜時は移る 5/8 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 翌一九四十年三月になり、カイザー・ウィルヘルム研究所のオランダ人所長ペーター・デバイがナチスを嫌ってアメリカ…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜時は移る 4/8 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 大統領として三期目の任期に入ったばかりのフランクリン・ルーズベルトはかねてから、同じ民主党のウィルソン大統領…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜時は移る 3/8 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 シラードからアインシュタインの署名入りのルーズベルト大統領宛ての手紙を託されたアレキサダー・サックスが大統領…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜時は移る 2/8 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 「なぜ、コロンビア大学の教授のポストを断ったのか?」と尋ねるフェルミとゴードスミットに対するハイゼンベルクの…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜時は移る 1/8 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 その夏もフェルミはローマ大学の教授だった一九三○年からほとんど毎年恒例になっていたミシガン州立大学アン・アー…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜預言者たちは走る 7/7】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 アインシュタインは納得した。ボーアを始めとする多くの科学者が「核分裂の利用は理論的には可能だが、数ト…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜預言者たちは走る 6/7】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 二人はアインシュタインがニューヨーク市ブルックリン区よりもさらに東のロングアイランドにあるペコニック…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜預言者たちは走る 5/7】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 ハイゼンベルクはさらにミシガン湖、エリー湖を通り過ぎて広大なニューヨーク州の北辺、オンタリオ湖畔にあ…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め〜預言者たちは走る 4/7】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 夏になる前にニールス・ボーアはアメリカでの日程を終えてデンマークに帰国した。大学が夏休みになるとボー…
【 『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め 〜 預言者たちは走る 3/7】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 その後間もなく、フレデリック・ジョリオがイギリスのネーチャー誌に発表した論文を読み、忠告が無視され…
【 『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め 〜 預言者たちは走る 2/7】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 風雲をはらむ世相の中、大西洋をはさんでフランスのパリとアメリカのニューヨークにおいてフレデリック・…
【 『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め 〜 預言者たちは走る 1/7】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 三月三日、シラードは核分裂を確認し、発見の機密性についてますます憂慮を深めた。シラードは同志のテラ…
【 『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め 〜 ボーアの怒り】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 シラードはラバイに「この発見はわれわれ物理学者の内だけの話題として門外漢には決して洩らすべきではないと思い…
【 『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め 〜 発見は海を渡る 2/2】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 フェルミとシラードはフェルミがニューヨークに到着して間もなく、コロンビア大学の正門前にあるキングス・…
【『プロメテウス』第3章 プロメテウスの目覚め 〜 発見は海を渡る 1/2】 本章で活躍するプロメテウス達 作品の目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 一九三九年一月十六日、ニールス・ボーアと息子のエリック、そして同行のベ…
【『プロメテウス』第2章 新時代の錬金術師たち〜雪の日の知らせ 3/3 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 コペンハーゲンに戻ったフリッシュはこの重大な発見に関してボーアに報告する以前には誰にも口外したくなか…
【『プロメテウス』第2章 新時代の錬金術師たち〜雪の日の知らせ 2/3 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 ハーンの実験結果にはやはりまちがいはありません。」とフリッシュを見上げながらマイトナーは言った。その…
【『プロメテウス』第2章 新時代の錬金術師たち〜雪の日の知らせ 1/3 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 リーゼ・マイトナーが去った後のカイザー・ウィルヘルム研究所で熟練した化学者のオットー・ハーンと博士課…
【かわまりの読書ルーム『プロメテウス』第2章 新時代の錬金術師たち〜水先案内人(パイロット)が新大陸に達する 3/3 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 フェルミ一家が乗った汽車がドイツ領内に入ると、武器を携え…
【『プロメテウス』第2章 新時代の錬金術師たち〜水先案内人(パイロット)が新大陸に達する 2/3 】 作品目次 この記事の内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 【本文】 ノーベル賞受賞という一世一代のその栄誉がこともあろうにアメリカ移住を秘密裏に…